横浜の隣にある街「川崎市」は、横浜同様に神奈川県内で大きなエリアです。ネット上では時折、横浜と川崎は対立しているという出所不明な噂が流れているのをたまに目にします。
今回は横浜に暮らして30年以上である筆者「はまっ狐」が、独断と主観と偏見交じりであることを前提に横浜市民が川崎のことをどう思っているのかを語りたいと思います。
横浜・川崎近くに住むときの参考にお役立てください
横浜市民は特別、川崎を嫌っていることはない
ネットやSNSでは横浜は川崎のことがキライ、ライバル視しているといった表現を目にすることがありますが、実際はそういった方は少ないです。
というよりも、川崎を特別扱いしている横浜市民と筆者は出会ったことはありません。もちろん、横浜は人口が多い街ですので中には横浜に住んでいることを誇りに感じ、川崎を下に見ている方もいるかもしれません。
川崎の治安を不安視する横浜の方はある程度いるが…
筆者の知る限り、川崎を悪く思っている横浜市民はあまり見かけません。一方で、川崎の治安に対して大なり小なり不安を抱く方は少なからずいる印象。
前提として、川崎市の治安は特段悪いわけではないです。ただ、JR川崎駅がある川崎区には、繁華街や歓楽街など治安面においてマイナスな要因が集中しています。実際、川崎区の治安は悪め。神奈川県警が公開している「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数(令和6年4月暫定値)」によると、刑法犯事件の総数は752件と県内トップクラスだったようです。
しかし、犯罪件数だけで判断するなら、横浜市の中区や西区の方も他所のことを言えません。中区(513件)・西区(418件)・鶴見区(413件)もそれぞれ高い数値となっています。市全体で見れば、横浜市は川崎市の倍ほどの犯罪事件が起きています。(横浜市:4,974件、川崎市:2,351件)
横浜と川崎、住むならどっち?
筆者は横浜を愛する横浜市民なので、もちろん住む場所として横浜をおすすめします。
一方、もしも横浜市民でなかったと仮定するなら、正直どっちも大差ないです。というのも、横浜も川崎も犯罪件数が多いのは都心部の話。都心から離れた住宅エリアなどに関しては、どちらもそこまで事件数は多くないです。
家賃相場やアクセスに関しては横浜であれ川崎であれ、場所によって異なります。どっちの市が優れているとかはないです。
こと事件件数の少なさだけで述べるのであれば、やはり横浜の瀬谷区・栄区・泉区がおすすめ。先にあげた「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数(令和6年4月暫定値)」において、低めの数値となっています。アクセス面に関してはやや不自由を感じることもあるかもですが、安全に暮らすことを優先したい方はこの3区をおすすめします。
横浜から川崎への移動方法
横浜と川崎は隣り合う街同士。当然、お互いアクセスしやすい位置にあります。ここでは横浜から川崎へ移動する方法をサクっと紹介します。
電車の場合
横浜駅から川崎駅へ向かうのであれば、JR東海道線を利用するルートが挙げられます。だいたい7~10分程度でしょう。
JR川崎駅ではなく京急川崎駅の場合は、京急本線で向かえます。こちらは少し時間がかかり14分くらいは移動に時間を要します。
京急川崎駅からJR川崎駅は離れており、徒歩10分くらいはかかります。アトレ川崎などショッピング街に用があるのであれば、JR線を使って川崎駅を目指しましょう。
バスの場合
バスで横浜駅から川崎駅に向かうには、東口にあるバス停C15番乗り場から横浜市営バス「7」「29」などに乗ることで移動できます。所要時間は概ね1時間程度。乗り換え頻度にもよりますが料金は220~440円ほどです。
横浜も川崎も対立なんてしていない
結論、横浜と川崎は別に対立していません。当たり前といえば当たり前ですが、対立する理由がないです。一部の横浜市民は川崎よりも横浜の方がいい!という方もいるでしょうが、そのあたりは個々人が感じる郷土愛が大きいだけでしょう。なんにせよ横浜市民も川崎に遊びに行く方はたくさん見かけます。
横浜も川崎も、どちらもいい街ですよ